お爺ちゃん
ヘビースモーカーの八十近いのお爺ちゃんは、病院に行く度にご担当の医者さんに注意されたそうだ、
タバコを止めないと寿命が縮むよと、それでも止められなくて、何度も自分より三十歳程若い医者さんに怒られたそうだ。
ある日、今度は何を言われるのだろうかと、気になるお爺ちゃんだったんですが、
その担当医が現れなかったので、聞いて見たら彼が既に亡くなったとの返事だったそうだ。
びっくり、人生は儚いなと、切に感じた瞬間だったそうだ。
確かに、この世に来る時には順番があるけど、去る時はないようだ。医者の不養生だったのか、
苦笑いのお爺ちゃん。
俺が長生きしているのは、多分マッサージのお陰だよと、付け加えるお爺ちゃん、もっと長生きしてね!
2015.2.5 銀座足庵 木村